伊勢神宮の参拝順の意味や正式な順番とその順序が違っても大丈夫?
お伊勢さんや大神宮さんと称される伊勢神宮。
外宮と内宮がありますが、参拝の順序があるそうです。
順序が決まっていることにどんな意味があるかはご存知ですか?
そして、正式な参拝方法や参拝順序もあまり知られてはいないのです。
神宮本庁の本宗(ほんそう)である、伊勢神宮の参拝方法について調べてみました。
伊勢神宮の参拝順の意味とは
伊勢神宮には外宮と内宮がありますが、
外宮から参り、その後に内宮をお参りするという順でまわるのが一般的なようです。
あまり知られてはいませんが、その順にも理由があるのです。
ただ、その説にも2通りあり、
一つには、内宮に祭られている天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、
外宮に祭られている神様、豊受大御神(トヨウケオオミカミ)を伊勢に呼び、
天照大御神のご神託に、「お参りするときは、必ず私よりも先に豊穣の神(豊受大御神)からお参りしなさい」と
あったから、という説。
もう一つは、豊受大御神が先に伊勢の地神様であって、天照大御神があとから伊勢に邊座してきたから、
元々いた神様から先にお参りするのが礼儀だ、という説です。
どちらも外宮から内宮へ参拝するという順序はかわらないようですね。
伊勢神宮の参拝で正式な順番があるって本当?
伊勢神宮を参拝するなら外宮から内宮の順番で、というのはだんだん知られてきているようですが、
別宮を含めた正式な参拝順序というものがあることはあまり知られてはいません。
その順とは、
まず地元の氏神様へ参拝へ赴く旨と道中の安全祈願の参拝をし、
夫婦岩のある二見輿玉神社へ参拝し、
外宮の御正宮→多賀宮→土宮→風宮→(下御井神社→度会国御神社→大津神社)
内宮の瀧祭神→御正宮→荒祭神→風日祈宮→(子安神社→大山祗神社)
その後、地元に戻りまた氏神様のもとで無事参宮を終えた報告の参拝をするところまでが正式な参拝の順序です。
内宮の参道には所管社としてお祀りしている神様がおられます。
また、宇治橋の向かいには宇治橋の守り神であり、参拝者の安全と健康を見守ってくれている饗土橋姫神社があります。
さらに、神域外別宮として市内に月夜見宮、月讀宮、そして倭姫宮がありますので、
時間に余裕があるようなら是非お参りください。
伊勢神宮の参拝順序とは違っても大丈夫?
外宮から内宮へ参拝するのが正式な順序だとはわかっていても、
時間の都合や他との兼ね合いでそれが難しいときってありますよね。
時間が足らないから内宮だけにしたい、という場合でも
参拝しても大丈夫なのか心配する人も多いようです。
ですが、いま現在、多くの人が参拝していますが、全員が正式順序で回っているわけではありませんよね。
ただ、何も知らずに特に理由もなく意図的に順序を変え、
習わしを無視して神様に参拝する、というのは神様でなくても不敬というもの。
やむをえず、どちらかしか参拝できない場合には、
外宮、内宮の神域内には別宮への遥拝場も設けられていますので、
行くことができない代わりにぜひこちらにお参りください。
重要なのは、神様に敬意を払う行動をとることなのです。
最後に
外宮参拝の所要時間はおよそ1時間(移動距離約1.5km)で
内宮参拝の所要時間はおよそ1.5時間(移動距離約2.5km)です。
お正月や祭典、催しがある場合は大変混雑しますので、
それ以上に時間がかかりますので、その時間も考慮するようにしましょう。
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