お正月のおせち料理にある意味や材料の意味と関東関西の違いについて

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お正月が近くなると、自作はもちろんのこと
いろんな種類のおせち料理が売りに出されますね。

おせち料理が昔から続いているということは、
何か大切な意味があったから、なのでしょう。

大きくなってきたお子さんに聞かれても困らないように
ここで詳しく解説していきます。

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お正月のおせち料理の持つ意味

おせち料理とは、本来は皇室で天皇陛下が召し上がるものでしたが、
それが公家、武家と次第に広がっていき、
江戸時代には民間にも広まっていったものです。

ではなぜ作り置けるものをお重に入れているのか、というと、
かまどの神様を休ませるために三が日は火を使わないため、だったのです。

いまでは正月三が日に料理をせずに済むということで、奥さんをねぎらう意味も出てきたようです。
私が聞いていたのはこの説でした。

三が日の間、料理をしないためには日持ちしたものを準備しておく必要があり、
そのため濃い味付けのものばかりになっているのです。

いまの時代は冷蔵庫もありますので、日持ちしないものでも
3日間くらいなら保存可能ですが、
30年くらい前まではコンビニやスーパーも正月はお休みだったので
年末までに買い出しをし、正月は買い物に行かなくて済むように、
料理もしなくて済むように、おせち料理を準備する風習が続いていたようです。

ただ、本来は歳徳神に捧げたお供え物だったようで、
僧侶の肉食禁止令が出てからは四つ足の動物は排除されたのです。

現代のおせちに構わず入れている動物の肉も、
このような理由で伝統的なおせち料理には入っていないのです。

おせち料理の材料それぞれの意味

そんなおせち料理の中身とそれぞれの意味を紹介します。

黒豆:黒く日焼けするほどマメ(豆)に働く
田作り:カタクチイワシを田んぼの肥料にしたら多くの米が収穫できたと言われていることから
数の子:子沢山になる、子孫繁栄
紅白かまぼこ:初日の出を連想させる。紅白の紅は魔除けの色、白は清浄の色
栗きんとん:搗ち栗(かちぐり)は「勝つ」に通じ、きんとんは金団と書いて金の布団を連想させる
伊達巻:巻物(書物)を連想させることから学問や教養を身に付けること
鰤の焼き物:ブリは出世魚だから
鯛の焼き物:めでタイ
海老:海老のように腰が曲がるまで長生きする
蓮根:穴が開いているので先が見通せる
昆布巻き:「よろこぶ」のしゃれであり、ニシンには子沢山の意味がある

現代に残っているおせち料理の材料、中身はこれらですが、
もとになっている宮中のおせちの内容はまた違ったものでした。

鮭の酒塩焼きや、薄剥き大根の酢漬け、皮をむいて焼いた栗(勝栗)などに、
お雑煮とお屠蘇も一緒になっていたようです。

おせち料理における関東と関西の違いについて

宮中のものを基にしたおせち料理ですが、
民間に広がっていくにしたがって地方色も豊かになっていったようです。

関東と関西ではおせちの内容がちょっと違うのです。

栗きんとん、伊達巻、紅白かまぼこは関東独自のもので、
関西になると
海老煮、くわい煮、たたきゴボウ、棒だらが入るようです。

味付けも関東では濃い醤油に砂糖を入れた味付けが主流なのに対し
関西では薄口醤油に出汁を入れるのが人気なのです。

ちなみに、関東での田作りは、関西ではごまめと呼ばれます。
名前は違っても同じものが入るのですね。

最後に

スーパーの惣菜やコンビニ弁当が普及している現代において、
おふくろの味を伝えることは難しくなりました。

おせち料理といえば、お母さんが手間暇かけて作る、
家庭の味の代表とも言えます。

母親が家族の為に作ってくれたことに感謝しながら、
自分の子供たちにもその家庭の味を伝えていけるようにしたいものです。

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