多度大社の上げ馬神事とは?いつ何時ごろどんなことが?
三重県にある多度大社で毎年行われるお祭り、上げ馬神事は有名ですが
一体どういったお祭りなのか、ご存知ですか?
知らない方のために、上げ馬神事とはなんなのか、
いつ行われて何時ごろにどんなことが行われるのかを
解説いたします
多度大社 上げ馬神事とは
多度大社の上げ馬神事とは、
多度祭と称される、多度大社で行われる祭の中の神賑行事の一つで
毎年多くの参詣者が訪れる祭りです
上げ馬神事の結果によって、その年の農作の時期や豊凶を占う神事で
7つの地区で毎年輪番で交代して行われています
数多く上がれば豊作、少なければ凶作、
6頭のうち、どの順番の馬が上がったかによって、稲の品種も占われており
最初の方の馬が上がれば「早稲(わせ)」、中頃なら「中手(なかて)」、
最後の方なら「晩稲(おくて)」の苗を選ぶとよいとされます
昭和53年に、三重県無形民俗文化財に指定されたお祭りです
多度大社の上げ馬神事はいつ行われるの?
多度大社の上げ馬神事は、毎年5月4日に例祭前日祭、5日に御例祭が行われます
4日には上げ馬は12回行われますが
5日は6回のみです
上げ馬以外にもいろいろな行事が続きますので
丸々2日間、神事で目白押しです
多度大社上げ馬神事の時間を詳しく解説
4日の例祭前日祭では、
朝8時から祭典が奉仕され
9時30分ごろには騎手が祭馬に乗り込みます
神社の馬場に到着したら神社に向かって走らせ、坂の下で拝礼をします
11時頃には騎手が馬に乗って馬場を走らせますが
この日は3往復行われます
その後、今年の上げ馬担当地区が坂を上りやすいように削るなか
他の地区がそれを阻止する「坂爪掛」が行われ
午後1時頃にメインイベントの上げ馬が行われます
上げ馬は6地区が2回行うので全部で12回行われ、
午後3時頃にはすべてが終了し
6名の騎手は神職と盃をかわし、お祓いを受けます
4時頃には多度駅の東にある、須賀の馬場に乗り込み馬を走らせ、
夜9時30分ごろ、6名の騎手が神社の神楽殿に参集し、
各自謹製したむち鞭を神社に奉納し、騎手はそのまま神社にこもります
5日の御例祭は多度の朝祭りと呼ばれ、年間で最も重要なお祭りです
騎手は御手洗川で沐浴して心身を清め、祭典に参列したのち、
朝10時30分ごろには馬上で弦打(つるうち)をします
11時30分ごろには4日と同様に馬場乗りが行われ、
午後1時ごろから神児迎え式(ちごむかえしき)が始まります
神児迎え式が終わり、神児の赤い傘が閉じられると
直ちに神事のクライマックスである上げ馬が始まります
およそ午後2時頃から開始となりますが
5日の上げ馬は全部で6回行われます
3時半頃には坂の下の楠の周りを各地区の祭馬が回る楠回りの行事が行われ、
4時頃には神輿渡御(みこしとぎょ)といわれる、
御旅所への行列(途中古式による諸行事が行われる)、
御旅所祭典、
流鏑馬、
神輿還御でお祭りは終了となります
多度大社の上げ馬神事の様子
2014年の上げ馬神事の様子をご覧ください
まとめ
多度大社の上げ馬神事は、
毎年5月4日5日と二日間にわたって行われるお祭りのことで
その年の稲作の豊凶を占うものです
メインイベントは5日の午後ですが
二日間様々な行事が行われますので
上げ馬神事以外もご覧になることもオススメです
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